ドラムのルーディメンツとは?


・ルーディメンツって何?

 

今回は、ドラムを演奏する際に欠かせない要素の一つ、「ルーディメンツ」についてご紹介します!

ルーディメンツとは、ドラムの叩き方の手順集(単語帳)のようなものです。元はマーチングドラマーの為の技術として発展した背景がありますが、現代では初心者からプロまで、ジャンルを問わず多くのドラマーの基礎練習として定着しており、テクニックやリズム感の向上に欠かせない技術です。

 

・イメージを掴もう!

 

本題に入る前に軽くイメージを掴みましょう。試しに目の前の机を4回叩いてみてください。一般的には右左右左の手順で叩くと思います。しかし、実際叩く手順はその一通りだけではありません。

右手=R、左手=L

RLRL、LRLR、RRLL、LLRR、RRRR、LLLL、RLLL、LRRR、RRRL、LLLR、RLLR、LRRL、RLRR、LRLL、、、、、

この様に、四連打といっても叩く手順は複数あります。このような異なる叩き方の手順を標準化してまとめたものがルーディメンツの基本となっています。ルーディメンツを行うに当たって、シングルストローク、ダブルストローク、パラディドルなど、様々なテクニックを必要とします。これらの手順を練習し、繰り返し演奏することで、手先のテクニック、リズム感を向上させることができます。

それでは本題に入りましょう!

 

・ルーディメンツの種類

 ルーディメンツの標準化は、歴史的に様々な試みが行われました。最初に、アメリカ・ルーディメンタルドラマー協会(NARD)が13の基本ルーディメンツを提案し、後に13個を新たに追加し合計26種類になりました。それが打楽器芸術協会(PAS)という別の団体によって再編成され、更に14個を追加、現在ルーディメンツの国際標準は40種類と制定されています。

 

・13の「基本」ルーディメンツ

  • ダブルストロークロール(ロングロール、2つ打ち)
  • ファイブストロークロール(5つ打ち)
  • セブンストロークロール(7つ打ち)
  • フラム
  • フラムアクセント
  • フラムパラディドル
  • フラマキュー
  • ラフ
  • シングルドラッグ
  • ダブルドラッグ
  • ダブルパラディドル
  • シングルラタマキュー
  • トリプルラタマキュー

・13の「応用」ルーディメンツ

  • シングルストロークロール
  • ナインストロークロール(9つ打ち)
  • テンストロークロール
  • イレブンストロークロール
  • サーティーンストロークロール
  • フィフティーンストロークロール
  • フラムタップ
  • シングルパラディドル
  • ドラッグパラディドル#1
  • ドラッグパラディドル#2
  • フラムパラディドル・ディドル
  • レッスン25(コンパウンドストローク、ラタタップ)
  • ダブルラタマキュー

・14の「追加」ルーディメンツ

  • シングルストロークフォー
  • シングルストロークセブン
  • マルチプルバウンスロール
  • トリプルストロークロール(3つ打ち)
  • シックスストロークロール
  • セブンティーンストロークロール
  • トリプルパラディドル
  • シングルパラディドルディドル
  • シングルフラムドミル
  • パタフラフラ(パティー)
  • スイスアーミートリプレット
  • インバーテッドフラムタップ(インバーツ)
  • フラムドラッグ
  • シングルドラガディドル